「LAVIE NEXTREME Carbon XC950/DAG」(以下、XC950/DAG)は、NEXTREME Carbonシリーズの最上位モデルとなる。主な仕様は表1にまとめたとおりだ。
CPU | Core i7-1195G7(4コア8スレッド、ターボブースト時最大5.00GHz) |
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メモリ | LPDDR4x-4267 16GB |
内蔵ストレージ | 512GB PCIe 4.0/NVMeSSD |
ディスプレイ | 14型IPS、1,920×1,200ドット、ノングレア |
無線LAN | IEEE 802.11ax 2x2(Wi-Fi 6) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
ワイヤレスWAN | LTE対応、SIMロックフリー対応バンドLTE:Band 1/3/8/18/19/26/28/41/423G:Band 1/6/8/19 |
対応SIM | nano SIM/eSIM |
キーボード | 日本語、バックライト搭載 |
カメラ | 1080p対応、約200万画素 |
生体認証 | 顔認証カメラ |
インターフェイス | Thunderbolt 4(USB 4.0 Gen3x2)×2、USB 3.2 Gen2 Typa-A×1HDMI、microSDカードリーダ、オーディオジャック、nanoSIMスロット |
OS | Windows 11 Home 64bit |
駆動時間 | 約24時間 |
サイズ/重量 | 313×218×17.5mm(幅×奥行き×高さ)/約937g |
冒頭でも紹介しているように、NEXTREME Carbonの最軽量モデルでは重量が約883gとなっているが、今回試用したXC950/DAGではLTE対応ワイヤレスWAN機能を内蔵し、バッテリも大容量の「Lバッテリ」を搭載していることもあって、重量は約937gと900gを超えている。ただ、それでも十分軽いことには変わらず、実際に片手でも軽々と持てるほどだ。なお、実機の実測の重量は934gと、公称をわずかに下回っていた。
XC950/DAGの重量は公称約937gと、900gを超えてはいるが、片手で軽々持てる実測の重量は934gと公称をわずかに下回っていたこの軽さを実現するために、NEXTREME Carbonでは製品名からもわかるように、筐体素材としてカーボン素材を採用。具体的には、天板と底面にカーボン素材を利用している。
天板に採用されているカーボン素材は、局所的な圧力に対しても優れた剛性を備える、東レが開発した新構成カーボンを採用。人工衛星やF1マシンなどにも採用される最上級品の炭素繊維を利用したプリプレグで超軽量のコア剤を挟むことで、満員電車などで局所的に加わる圧力にも十分耐える剛性を実現しているという。
また底面には、優れた剛性を備えるのはもちろん、熱伝導性や振動低減効果に優れる、異なるカーボン素材を採用しているとのことだ。
このように異なるカーボン素材を採用した筐体によって、150kgfの面加圧に耐える耐圧性能や、76cmからの落下試験をクリアする優れた堅牢性を実現。加えて、米国国防総省が定める調達基準「MIL-STD 810H」に準拠した8種類の堅牢性試験もクリアしており、堅牢性に関しては文句の付け所がないと言える。
実際に本体をやや強い力でひねってみてもびくともしない印象で、全く不安を感じない。しかも、比較的薄いディスプレイ部のみをひねってみても大きく歪むことがなく、優れた剛性が確保されていることを強く実感できる。これなら、安心して外に持ち出せるはずだ。
天板には局所的な圧力に対しても優れた剛性を備える、東レが開発した新構成カーボンを採用し、軽さと優れた剛性を両立底面には天板と異なるカーボン素材を採用。こちらは熱伝導性や振動低減効果に優れているというディスプレイ部は極端に薄いということはなく、ひねってみてもカーボン素材の採用と合わせてかなりの強度を備えていることが手に伝わってくる本体デザインは、LAVIEシリーズとして標準的なものという印象。天板はフラットで、側面もスパッと切り落とされたような、直線的かつソリッドな筐体からは、まさに“質実剛健”といった印象を受ける。個人的にはもう少し遊び心があってもいいような気もするが、ビジネスモバイルPCにはそういった点は不要なのも事実なので、特に問題はないだろう。
本体サイズは、313×218×17.5mm(幅×奥行き×高さ)。NEXTREME Carbonではアスペクト比16:10の14型ディスプレイを採用していることを考えると、十分にコンパクトで、13.3型モバイルノートPCと比べてもほとんど同等のサイズ感だ。
デザインはLAVIEシリーズとして標準的で、質実剛健といった印象正面左側面背面右側面ディスプレイ部後方にNEXTREMEロゴを印刷。普段は見えない位置だが、さりげなくアピールしている