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4K120p入力で解像度半分になっちゃう問題。TVメーカー5社に聞いた - AV Watch

各社から4K120p対応テレビが発売されている

PlayStation 5(PS5)やXbox Series Xといった、新型のゲーム機が発売されてから約1年。テレビやAVアンプ、サウンドバーなどのジャンルからも、ゲーム機と同じ“HDMI2.1”をサポートする製品が出揃い始めた。

具体的には、テレビはソニー・ブラビア、パナソニック・ビエラ、シャープ・アクオス、レグザ、LGのミドルからトップエンドの2021年モデルがHDMI2.1をサポート。AVアンプもデノン、マランツ、ヤマハが、2021年の全モデルでHDMI2.1をサポートした。

ユーザーにとってはようやく、最新ゲーム機が備える性能や機能をフルに活かしてゲームがプレイできる環境が整ったわけだが、その一方で、国内の口コミや海外のAVメディアなどではHDMI2.1対応テレビに関する“ある事象”が指摘されていた。

それは「4K120pの信号をテレビに入力すると、垂直解像度が半分になってしまう」というもの。

4K120p入力で解像度半分になっちゃう問題。TVメーカー5社に聞いた - AV Watch

“4K120p対応”と謳ったテレビであれば、4K/3,840×2,160・120fpsの信号をそのまま表示してくれるはずだが、一部のテレビでは、4K120p信号を入力した場合に限り、垂直解像度が半分(3,840×1,080相当)に間引かれてしまい、オリジナルの映像がフルに描写できていない、というのだ。※120p以外の、通常の4K信号は問題なく表示される

そのようなことが実際にあるのか?

テレビメーカーの技術者に話を聞いたところ「4K120pのデータ量は従来に比べて非常に大きく、画像処理の負荷は小さくない。リフレッシュレートを優先する方法としてはあり得る」とのこと。しかし、メーカーのカタログやウェブサイト上の製品、サポートなどではそうした詳しい事が書かれておらず、また口コミなどでも「A社とB社は大丈夫」「いや、B社は半分になる」と情報が錯綜している様子。

そこで、ソニー、パナソニック、シャープ、レグザ、LGの主要テレビメーカー5社に同じ質問を投げ、4K120p入力で解像度が半分になってしまう事象の有無を確認することにした。