ウインドリバー 営業技術部 ディレクター 青木淳一氏
「我々が得意としてきた高いセキュリティ、安全性、信頼性を求められるシステムが単体ではなく、5GのネットワークでつながりAIなどと連携することで新たな価値を生み出すことになるでしょう。これを我々はインテリジェントエッジシステムと呼んでいますが、その実現には地理的に分散されているデバイスを束ね、全体を鳥瞰的に管理しながら、高可用運用できるインフラが必要になります」と青木氏は語る。Wind River Studioは、ウインドリバーがエッジクラウドおよびプラットフォーム関連製品のポートフォリオを進化させ、開発・導入・運用・サービスというライフサイクルの全フェーズに対応できるようにしたもの。開発者向けの「Developer Capabilities」と、システムを運用する通信事業者などを対象とした「Operator Capabilities」の2つの製品群が提供されている。Developer Capabilitiesは、開発担当者と運用担当者が連携して開発を効率的に進める開発手法、DevOpsを拡張してセキュリティチームとも連携できるようにした「DevSecOps」による、エッジクラウドシステムの開発ツールキット(CI/CDパイプライン) だ。「セキュリティ対策や市場ニーズへの対応のため、エッジクラウドは頻繁にアップデートする必要があります。一度稼働したらそのまま使い続けられることが多い組み込みシステムとは異なり、市場からのフィードバックを取り込んで修正を図るアジャイルな開発環境が重要です」(青木氏)