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lifehacker lifehacker LifeHacker LifeHacker 「iTunes」を使わずにiPhoneを復元またはリセットする方法

Appleが初めてiPhoneをリリースした際、iPhoneのリセットや復元をするには、「iTunes」がインストールされているパソコンにつなぐのが最善策でした。

けれども、Appleは2019年にMac用iTunesを終了し、代わりに「Apple Music App」を提供し始めました。

また、iTunesはすべてのWindowsパソコンで動いているわけでもありません。では、iTunesを使わずにiPhoneをリセットしたり復元したりするには、どのような方法がいちばん良いのでしょうか。

ここでは、iTunesが使えないときに、デバイスの設定や「Finder」、サードパーティアプリを利用して、iPhoneをリセットしたり復元したりする方法をご説明します。

「リセット」と「復元」の違い

「リセット」と「復元」は同じ意味で使われることが多いのですが、それは誤りです。この2つは、別々のプロセスに関係した言葉なのです。

デバイスを「リセット」するほうが、より手軽な方法です。

選択するリセット方法によって、スマートフォンのデータが消えてしまうかもしれませんが、ファームウェアやOSのバージョンには影響しません。

またリセットには、より細かい選択肢があります。デバイスのすべての設定を初期の状態に戻すだけではなく、「すべてのコンテンツと設定」を消去する選択も可能です。

お望みなら「ネットワーク設定」や「キーボードの変換学習」「ホーム画面のレイアウト」「位置情報とプライバシー」だけを選んでリセットし、残りのデータはそのままにしておくこともできます。

「復元」は、iPhoneに重大な問題がある場合に実施するプロセスです。

たとえば、デバイスが「リカバリモード」や「デバイス・ファームウェア・アップデート(DFU)モード」から元に戻らないとか、エラーコード(もっともよく見られるのが3194、4013、4014、9、51)が表示され続ける、といったときに行います。

復元を実施すると、すべてのデータが消去され、OSが初めから再インストールされます。

復元のプロセスは、さらに2つに分けることができます。

データがない、まっさらな状態に復元するものと、データのバックアップを使って復元するものです。

iTunesを使わずにiPhoneをリセットするには

iTunesを使わずにiPhoneをリセットするのは簡単です。

デバイスが正常に動いているなら、iPhoneの「設定」から操作できます。iPhoneをリセットするには、以下の手順を行ってください。

  1. デバイスをオンにし、iTunesにつながっていないことを確認します。
  2. 設定を開きます。
  3. 一般>転送またはiPhoneをリセットを選択します。
  4. ここで、利用できるさまざまなリセットの選択肢が表示されます。すべてのデータを消去して、iPhoneを工場出荷時の状態にリセットしたい場合は、すべてのコンテンツと設定を消去をタップします。それ以外の場合は、リセットをタップし、必要とする内容に合う選択肢を選んでください。

リセットが開始される前に、パスコードを入力する必要があります。処理が終わるまで数分かかります。

iPhoneが動かないために上記の操作ができない場合は、代わりに、iTunesを使わずにiPhoneを復元する手順を行わなければなりません。

iTunesを使わずにMacでiPhoneを復元するには

Macはあるけれど、AppleがiTunesの提供を終了してしまったのでiTunesが使えないという場合は、代わりにFinderを使えば、iPhoneを復元できます。やり方は、iTunesを使ってやっていた方法とまったく同じです。

  1. USBケーブルでiPhoneをMacにつなぎます。
  2. Finderを開き、サイドバーからiPhoneを選択します。
  3. 入力を求められたら、iPhoneの画面でパスコードを入れ、信頼をタップします。
  4. Finderの一般のタブからiPhoneを復元をクリックすれば、デバイスのデータを完全に消去して、ソフトウェアを再インストールできます。またはバックアップを復元をクリックすれば、Macに保存してある前回のバックアップからデータを復元できます。

iPhoneの不具合の状況によっては、ファームウェアの復元も必要かもしれません。

そのためには、iPhoneを「DFUモード」にする必要があります。

iTunesを使わずにWindowsパソコンでiPhoneを復元するには

WindowsパソコンでiPhoneを復元しなければならない場合、たとえば、スマートフォンの画面が真っ白になってしまうあの不具合が起きたけれど、iTunesやFinderは使えないという場合などは、状況はもう少し複雑です。

こうしたケースでは、サードパーティのソフトウェアが必要になります。その中で有名な3つのブランドが「Tenorshare」「dr.fone」「FonePaw」です。

ここではTenorshareに注目してみましょう。

Tenorshareのプロセスがいまひとつ気に入らないという場合は、ぜひほかの2つも試してみてください。

iPhoneの動きがおかしいとか、まったく動かなくなったとかいうときに、iTunesを使わずに復元する方法を見ていきましょう。

iPhoneのパスコードを忘れた、「リカバリモード」や「DFUモード」の途中で止まってしまった、復元中にiTunesでエラーが出たなどの場合にも、この方法を実施してください。

まず『Tenorshare ReiBoot』をダウンロードします。有料のサブスクリプションもありますが、無料で利用できます。

アプリをインストールして立ち上げたら、iPhoneをパソコンにつなげます。ケーブルを使って接続してください。このプロセスはBluetoothやWi-Fiでは機能しません。

必要なら、リカバリーモードを起動、リカバリーモードを解除というワンクリックボタンを使うこともできますが、たいていは開始を押すだけでiPhoneの修復ができます。

可能性があるiOSの不具合のリストが表示されます。自分のiPhoneの状態にもっとも近いものを選び、開始をクリック。

すると、効果は劣るけれどデータを消さずに修復できる普通モードか、効果は高いけれど修復過程ですべてのデータが消去される高級モードかの選択肢が示されます。

どちらを選んでも、画面の手順に従ってiPhoneを適切なモードにし、修復を実行してください。

ダウンロード:Tenorshare ReiBoot(無料、サブスクリプションあり)

Tenorshareを利用してiPhoneのデータを復元するには

iPhoneの中にあった大切な写真やメッセージ、文書、ファイルなどを削除してしまっても、すぐに対処すれば復元できる可能性があります。

Tenorshareは、そんな場合に役立つアプリも提供しています。

『Tenorshare UltData』は無料ですが、有料登録すればもっとたくさんの機能が使えるようになります。このアプリはmacOSかWindowsのいずれかで使用可能。

このアプリには、ファイルの復元においてiTunesに勝る2つの大きなメリットがあります。

まずiTunesと異なり、(うまくいけば)iPhoneから直接ファイルを復元できること。

つまり、バックアップを取ってある必要がないのです。もう1つは、すべて復元するか、まったく復元しないかという二者択一ではなく、iTunesのバックアップから個別にデータを復元できることです。

iTunesを使わずにiPhoneのデータを復元するには、以下の手順を行ってください。

  1. 『UltData』をダウンロードし、インストールします。
  2. どのように復元したいかによって、iOSデバイスから復元、バックアップからデータを復元、iCloudからデータを復元のいずれかを選びます。
  3. 復元したいファイルを選択します。
  4. スキャンをクリックすると、データが表示されます。必要なデータを復元してください。

ダウンロード:Tenorshare UltData(無料、サブスクリプションあり)

サードパーティのアプリは、iTunesよりいろいろなことができる

iTunesを使ってiPhoneをリセットしたり復元したりできないと、最初は不便に思えるかもしれませんが、実際はたくさんのサードパーティのアプリが、iTunesよりずっと多くの機能を提供しています。

『ReiBoot』を使えば、簡単に「リカバリモード」を起動したり解除したりできますし、さまざまな問題も修復できます。

また『UltData』は、iPhoneやiCloud、あるいはバックアップからあらゆる種類のデータを復元することが可能です。

ただし、ほかの方法を使っても、同じように復元できる場合もあります。

Source: YouTube, TenorShare(1, 2)

Original Article: How to Restore or Reset an iPhone Without iTunes by MakeUseOf