「Rust」の仕事でサンタフェに行っている間、ハリナは毎晩必ず息子にビデオ電話をかけてきた。そのおかげで息子は落ち着いて寝られたようだとマットは語っている。だが、その優しい母は、アレックが彼女に向けた銃で撃たれ、帰らぬ人となってしまった。その最悪の知らせを、マットは息子にはっきりと伝えたという。これから一緒にサンタフェに行くのはママと会って遊ぶためというような、間違った期待をもたせたくなかったからだ。
「ハリナの死にかかわった人たちに責任を取ってもらいたい。あの事件は防ぐことができました。正義が果たされても、ハリナは戻ってきません。でも、同じようなことが二度と起きないための手助けになるかもしれないと思うのです」。