Appleが信頼のおけるパソコンメーカーであるという事実はさておき、それでも時々Macのフリーズに悩まされます。
Macがフリーズすると、アプリが反応しなくなったり、カーソルが虹色のビーチボールになってぐるぐる回り続けたり、パソコンのファンが高速でウィーンという音を出したりします。
今回は、フリーズしたMacを強制終了して元に戻す方法をお教えしましょう。
通常のシステム終了や再起動と違って、ファイルの保存やアプリの終了をせずに、強制的にMacの電源を落とすということです。
ハードリセットや強制再起動というような言い方をすることもあります。
Macの強制終了は、間違いなく最終手段としてしか使わない方が良いものです。
開いていたファイルや作業中のドキュメントは保存されずに失うことになりますし、OSのファイルが破損する可能性もあります。
ソフトウェアアップデートの最中にMacを強制終了するのは特に最悪です。Macに半分しかOSがインストールされない状態になるかもしれません。
できることなら、いつものようにメニューバーの「Appleメニュー > システム終了」から、システムを終了してみてください。
このやり方の方がはるかに安全です。しかし、アップデートを終わらせる必要があったり、最初にアプリを終了しなければならない場合は、システム終了に時間がかかる可能性があります(英文)。
Macがいつものようにシステム終了しない場合は、強制終了する前に、以下の手順に従ってデータを失うリスクを減らすようにしましょう。
重要で大きな仕事の作業をしている時に、Macがフリーズするのはよくあること。
そんな場合は、すぐにMacを強制終了することで、保存していないファイルを失いたくないはずです。
「Cmd+S」キーを押すか、メニューバーの「ファイル > 保存」を選び、開いているファイルを保存してみてください。
Macがフリーズして何も保存ができなかった場合、作業中の状態をスマホで写真に撮っておけば、後で作成する時に役に立ちます。
理想的な状態でないのはもちろんですが、作業したものを完全に失うよりはマシです。
Macを強制終了すると、外付けドライブを安全に取り外すことができなくなります。
Time Machineでも、外付けドライブでもバックアップを取っている場合は、安全に取り外さなければ、コンテンツが取り返しのつかないダメージを受けることがあります。
外付けドライブを安全に取り外すには、デスクトップにある外付けドライブのアイコンを、Dockのゴミ箱にドラッグしましょう。
もしくは、Finderで外付けドライブの横にある取り出しボタンをクリックします。
Macをいつものようにシステム終了できない場合は、おそらく何かのアプリが固まったか、終了できないことが原因です。
すべてのアプリを一つずつ手動で終了させることで、状況が良くなることもあります。そうすることでMacのフリーズが解除されたら、最終的に強制システム終了や再起動をする必要がなくなります。
アクティブなアプリを「Cmd+Q」キーを押して終了するか、メニューバーで「終了」をクリックしましょう。
「Cmd+Tab」キーを押すと、起動中のアプリが表示され、切り替えることができます。
アプリが終了できない場合は、「Option+Cmd+Escape」キーを押して、強制終了のウィンドウを開きます。そのウィンドウで反応のないアプリを選び、アプリを強制終了しましょう。
すべてのアプリを終了したら、AppleメニューからいつものようにMacをシステム終了してみます。
それでもシステム終了できない場合や、すべてのアプリを終了できなかった場合は、次のMacの強制終了と再起動のやり方に進んでください。
Macがフリーズして、まったく反応しなくなった場合、強制終了するか強制再起動するしか、元に戻す方法はありません。
Macの強制終了や強制再起動の方法は、MacBook Pro、MacBook Air、iMacなど、どのMacでもまったく同じです。
今回は3つの異なる方法をお教えしましょう。
すべてのMacには電源ボタンがあります。MacBook ProやMacBook Airのようなノートパソコンの場合は、通常キーボードやTouch Barの右上隅にあります。
電源マークが付いているか、Touch IDの場合は何もない空白のボタンです。
iMacの場合は、ディスプレイの左下隅の裏に電源ボタンがあります。iMacの裏から見たら、右下です。
Macを強制終了するには、画面が真っ黒になるまで電源ボタンを押し続けます。
大体10秒くらいの間、電源ボタンを押しましょう。Macがシステム終了したら、少し間をおいてMacをクールダウンし、それから再起動するためにまた電源ボタンを押します。
Macを強制終了するのに使える、キーボードのショートカットキーは2つあります。
1つは、最初にアプリを安全に終了してから、次にMacを終了するものです。ですから、最初にこのショートカットキーを使った方がいいです。
Macを安全に終了するには、「Control +Option +Cmd+ 電源ボタン」を押します。電源ボタンを長押しすると強制終了になるので、先に他のキーを押してから、電源ボタンを押しましょう。
このショートカットキーを使って、Macが安全にすべてのアプリを終了できない場合は、Macを強制終了しなければなりません。その場合は「Control+Cmd +電源ボタン」を押します。
Macがシステム終了するまで、すべてのキーを数秒間押し続ける必要があります。
Macがフリーズしていても、普通は上記2つの方法のうちどちらかを使って強制終了することができます。
しかし、どちらの方法もうまくいかない、滅多にない状況もあります。
その場合は、バッテリーを外すか、充電を使い切るという方法を使いましょう。もう一度言いますが、この方法でMacの電源を落とすと損傷する可能性があることは覚えておいてください。
保存していないデータが失くなったり、最悪の場合はハードドライブのファイルが破損する可能性もあります。
ですから、Macからバッテリーを外すのは最終手段としてしか使わないようにしてください。
MacBook、MacBook Air、MacBook Proの場合は、電源ケーブルを抜き、充電が空になるのを待ちます。
この場合、バッテリーの状況によっては一晩かかることもあります。しかし、最終的にMacの電源がオフになったら、もう一度電源ケーブルを挿して充電し、電源を入れましょう。
それよりも古いMacBookの場合は、パソコンの下からバッテリーを取り外すことができます。この方法はすぐにMacを強制終了できます。
iMac、Mac Mini、Mac Proの場合は、パソコンの後ろにある電源ケーブルを抜くだけです。数秒経ってMacがクールダウンしたら、電源ケーブルを再び挿して、電源を付けます。
ほとんどの場合、フリーズしたMacは、強制終了や強制再起動した後は普通に起動するはず。動いていなかったアプリもスムーズに起動し、作業中だった大事な仕事に戻ることができます。
それでも、最初にMacがフリーズした時に根本的な問題が起こっていた場合は、Macが再起動しないことがあります。可能性のある問題は、ソフトウェアが古いことから、ハードドライブの問題にまで及びます。
Macが起動しない場合にやるべきこと(英文)のガイド記事で、ひとつずつ検証してみてください。ほとんどの問題は自宅で自分で修正できます。
しかし、それでも問題が解決しない場合は、Apple StoreにMacを修理に出さなければならないかもしれません。
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