【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、兵器開発機関の国防科学院が、音速の5倍以上の速さで飛ぶ「極超音速ミサイル」の発射実験を11日に実施し、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が視察したと報じた。切り離された弾頭部が上昇、旋回しながら1000キロメートル先の標的に命中し、実験は成功したと伝えた。
北朝鮮が「極超音速型」と主張するミサイルを発射したのは、2021年9月と今月5日に続き3回目。金正恩氏の視察は初めてで「国の戦争抑止力を強化する歴史的偉業だ」と開発の責任者らを激励した。
同通信は発射実験について「極超音速兵器システムの技術的特性を最終的に確証する目的」と伝えた。発射後に切り離された弾頭部は600キロメートル先で再上昇した後、目標方位に向かって240キロメートル旋回機動。「弾頭部の優れた機動能力がはっきりと確証された」と報じた。
【関連記事】
北朝鮮は11日午前7時27分ごろ、5日と同じ北部の慈江道(チャガンド)付近から日本海に向けてミサイル1発を発射した。日米韓の当局は弾道ミサイルとの見解を示していた。
韓国軍は飛距離は700キロメートル以上、最大高度は60キロメートルだったと分析。最大速度は音速の10倍前後に達し「5日の弾道ミサイルより進展した」と指摘した。
アプリで開くすべての記事が読み放題有料会員が初回1カ月無料
有料会員に登録する無料会員に登録するログインするトピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。
こちらもおすすめ(自動検索)
関連キーワード