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速くて小さいSSDは便利しかない!バッファロー製“スティック型SSD”はPC/PS5と何でも使える万能選手だ

PCでの使い勝手は? ポータブルHDD、USBメモリと速度比較

 ここからはPC利用時の比較を行なっていこう。「SSD-PUT/Nシリーズ」の1TB版を使い、500GBのポータブルHDDと、128GBのUSBメモリと比較する。ポータブルHDDはUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)接続、USBメモリも同じくUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)接続で公称リード400MB/s、ライト100MB/sの高速タイプだ。

 検証環境は以下の通り。

【表】検証環境
CPUCore i9-12900K(16コア24スレッド)
マザーボードMSI MPG Z690 CARBON WIFI(Intel Z690)
メモリCorsair DOMINATOR PLATINUM RGB DDR5 CMT32GX5M2B5200C38(PC5-41600 DDR5 SDRAM 16GB×2)※DDR5-4800で動作
システムSSDWestern Digital WD_BLACK SN850 WDS200T1X0E(PCI Express 4.0 x4、2TB)
ビデオカードMSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC(GeForce RTX 3070)
CPUクーラーCorsair iCUE H115i RGB PRO XT(簡易水冷、28cmクラス)
電源Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OSWindows 11 Pro
最新環境で検証USB 3.2 Gen 2(10Gbps)ポートに接続してテストを行なった

 まずは、最大データ転送速度を測る「CrystalDiskMark 8.0.4a」の結果から。シーケンシャルリードは462.43MB/sと公称以上の速度を記録し、シーケンシャルライトも447.82MB/sと高速だ。

ランダム性能の高さに注目

 それよりも注目はランダムリードとライトだろう。シーケンシャルリードは結構速いUSBメモリも4K Q32T1と比較すると、SSD-PUT1.0U3-B/Nは約10倍、ライトに至っては1万倍以上速い。ポータブルHDDについては、リード/ライトとも100倍ほどの速さになる。シーケンシャルだけではなく、ランダムアクセスにも強いのがSSD-PUT1.0U3-B/Nの特徴だ。

速くて小さいSSDは便利しかない!バッファロー製“スティック型SSD”はPC/PS5と何でも使える万能選手だ

 続いての検証はゲームの起動およびロード時間だ。

 ゲーミングノートなど拡張性に限りのある環境では、外付けストレージにゲームをインストールしたいという需要もあるだろう。ここでは、「サイバーパンク2077」と「Forza Horizon 5」をそれぞれのストレージにインストールし、起動とロード時間がどう変わるのかを確かめてみた。

Steamでゲームフォルダを移動Steamは別の別のドライブをインストール先として簡単に追加できるインストールしたゲームを別ドライブに移動も手軽に実行可能だ

 「サイバーパンク2077」は、ゲームランチャーの「Play」ボタンを押してからタイトル画面が出るまでを「起動」、「続ける」を選択してからゲーム開始までを「ロード」時間とした。「Forza Horizon 5」はSteamの「プレイ」ボタンを押してからタイトル画面が出るまでを「起動」、「続ける」を選択してからゲーム開始までを「ロード」時間とした。どちらもストップウォッチで3回測定した平均値を掲載している。

ゲームの起動とロードも高速

 どちらのゲームもSSD-PUT1.0U3-B/Nが最速だ。ポータブルHDDはロードに時間が非常にかかっており、ゲームのインストール先には向いていないのが分かる。USBメモリは起動、ロードとも悪くない結果だが、データの移動に時間がかかるのが難点だ。

 「サイバーパンク2077」は容量が69.41GBあり、SSD-PUT1.0U3-B/Nは元々インストールされていたNVMe SSDから移動させるのに3分36秒で済んだが、ポータブルHDDは10分17秒、USBメモリは11分37秒もかかった。HDDとUSBメモリともに大容量データのコピーは苦手なようだ。

 「Forza Horizon 5」は容量が102.9GBで、SSD-PUT1.0U3-B/Nは移動に5分19秒で済んだが、ポータブルHDDは16分52秒、USBメモリは30分33秒もかかっている。トータルの使いやすさではSSD-PUT1.0U3-B/Nが一番だ。

 小型で高速ということで発熱も気になるところ。CrystalDiskMark 8.0.4aを3回連続で実行するという、負荷の高い処理を行なった直後の温度をサーモグラフィでチェックした。

 温度が高くなっている部分に絞って測定したが、最低で30.7℃、平均で48.1℃、最高で56.0℃と手で触ってもほんのり温かい程度だ。これならば接続したまま長時間使っても心配はいらないだろう。

高負荷時の温度は許容範囲サーモグラフィーのFLIRで表面の温度を確かめた。白い線で囲まれている部分が測定範囲だ。最低30.7℃、平均48.1℃、最高56.0℃となった